これって全然ネットリテラシーの授業になってなくないか?

 

「匿名の怖さ」教える小学校のネット授業 「2ちゃん流出」「バカッター」騒ぎで話題に

 

まず、子供たちに最初は匿名でチャットさせる。

書き込みは徐々にエスカレートし、5分ほどで誹謗中傷が増えてくる。

その辺りで教師が手元のボタンを押す。すると、書き込みした者の実名が表示される。

 

岐阜聖徳学園大学附属小学校で授業の一環として、こんな試みが行われたそうだ。

もちろん、実名が明かされた途端、教室が一転して気まずい雰囲気になったという。

 

記事によると同小学校の教頭は、

「常に記名の意識を持ってネットを利用するようになれば、ネット上での誹謗中傷やイジメなどのトラブルを防げる」

といった趣旨の説明をしていた。

 

ま、確かに某掲示板をはじめ、ネット上で差別的発言や個人攻撃などが多く見られるのは、その匿名性にあるとはよく言われていることだ。

 

けれども、この学校のやり方だと要するに

「うわ~名前が明かされちゃった。あんな事書き込まなきゃよかった」

「もうこれに懲りて、ヘタなこと書くのはやめよう(だって名前が分かっちゃったらマズイもんね)」

ということにしかならない。つまり、

「良識や責任感によって」ではなく単に「痛い目に遭うのがイヤだから」という犬畜生の訓練方式だ。

もっと言うと、

「ほらな。思ったことを発言してもひとたび名前が明かされると引っ込みつかなくなるだろ?これに懲りてこれからは、“何事もひっそり押し黙っておとなしくしてるのが得策”ってことをよ~く覚えておくんだな」

っていう、「言わぬが花」「出る杭は打たれる」的なことを言われてるみたいな印象さえ受ける(少なくとも僕は)。

 

ネットリテラシーを教えるってそういうことか?

あ、ここで言うネットリテラシーとは「ネットの情報を鵜呑みにするな」ってことの方じゃなくて、どっちかって言うと昔で言うところの“ネチケット”の方ね。

 

匿名であろうが、どんな状況であろうが、差別発言とか、個人のプライバシーの暴露とか、ネット上にそんな書き込みして“うっぷんばらし”するのは最低だぞ。

とか、さらにもっと突っ込んで、

時には匿名で本音をぶっちゃけるのもいい。でも基本的に自分の言ったことには常に責任を持つように意識しておきなさいよ。

とか、そういうことをやっぱりきちんと教えるべきではないのか?ってことと、それから、

ある議題について挙手方式の討論会なんかだとなかなか誰も発言したがらないところを、書き込み式のチャットを使うことによって意見を出しやすくして、いろんな人のいろんな意見を知ったり、自分も意見したりすることの楽しさを教えるとか、

そういうことをした方がいいんじゃないの?

と、そんなことをちょっと思った次第なのだが、やっぱりこんな正攻法、今の子どもには通用しないんですかね。