「自分は何がやりたいのか?」と“仕事”とを結び付けなくちゃいけないのか?

 

最近はもうすっかりこのテの訓示は鳴りを潜めてきた感があったのだが、またしても出くわしてしまった。

 

仕事をする理由が無い?日本人の目標は「楽をする事」なんじゃないか

ここでは、
「どうやったら楽が出来るか?」や「どんな仕事が楽なのか?」ではなく、

「自分は何がやりたいのか?」を見つめなおして、そこから自分の目指す仕事や職業を考えるべきではないか、と述べられている。

 

僕は「自分がやりたいこと」を仕事にするべきだとはちっとも思わない。

 

ちなみに、このことは、「自分が本当にやりたいことは何なのか?」なんて見出さなくていいと言ってるのではない。

 

おそらく人それぞれ誰もが「自分の好きなこと」や「一生やり続けていきたいと思っていること」の一つや二つは持っているだろう。

 

たとえばそれが、「自分は鉄道とモノを作ることが大好きで、大規模かつ精密な鉄道ジオラマを一生かかってでも創りあげたい」だったとしよう。

 

上記の主張では、この人は鉄道や模型、または建築や設計などに携わる仕事に就くべきということになるのだろう。

 

なんで?
としか僕には思えない。

 

極力自分が自由に使える時間を多く取れるような仕事に就き、その余暇を思う存分鉄道ジオラマ制作に費やす。

これだって、十分「自分の好きなことを実現する」手段ではないか。

 

そして、「自分は趣味に費やす時間をできるだけ多く確保したいので、就業時間が短く、休みが多い、そんな企業や職種に就きたい」というのも、仕事選びの基準として全然間違った考えではないと思う。

 

ちなみに僕自身は、文章を書くことや取材することが好きなので、安定した収入などを度外視しして、曲がりなりにもライターという仕事を選んだ者である。

 

しかし、「自分が本当に好きなこと、やりたいこと」は趣味の分野で追求し、仕事に関しては単に収入を得る手段として、それとは全く無関係の仕事に従事するというのも、すごく全うな生き方だと思うのだ。